7. 船幽霊

船幽霊この水島合戦の舞台である玉島沖では、のちに船幽霊伝説が生まれます。

~お盆の夜、この海域を通ると海の中から「柄杓をくれ~」という声が聞こえる。

言われる通りに柄杓をひとつ投げ込むと、無数の柄杓を持った手が水中から現れ、いっせいに船に水を投げ入れ、ついには船を沈めてしまう~

この海域に散った源氏方の武者の怨霊だと説明されます。

子供の頃は「こわ~」と思ったものです。

日本各地に船幽霊伝説がありますが、この地の話は源平争乱と繋がる代表的ななものではないでしょうか。

現場は北前船の十里港である鞆の浦と下津井のほぼ中間地点。下津井に向かう昔の船乗りは、きっと心してこの海域を通ったことでしょう。

現在は、鉄鉱石や穀物を満載した大型貨物船が通う産業を支える大事な海となっています。

画像:JR児島駅前にある「児島民話通り』より