3. 雁木(1)

雁木イメージ
雁木とは港に作った石造りの階段状の構造物です。

船が着くと、その時どきの潮のにあう最適な段に足場板を渡して、荷物の上げ下ろしをしていました。板の揺れにリズムをとりながらの作業となります。

この雁木、潮に浸かりがちな下の段は貝や海藻が張り付き足場が悪く、子どもながらドキドキしたものです。

雁木を転げ落ちるものを追いかけた友達が、勢い余って海にボッチャンなんていうこともありました。

沖から帰り足場板にバランスをとりながら雁木に降り立った時、揺れない地面に何ともいえず安心感を覚える、

海辺に育った子どもは誰でもが覚えている瞬間です。

 

昔、といっても私の小さい頃まで(やはり昔か)、せとうちの船着き場にはどこもこの雁木がありました。 特に下津井の水際には、いたるところで長大な雁木が設けられ、港町を象徴する風景となっていました。

今はコンクリートの岸壁と浮桟橋が主流。

時の流れには抗えません。

下津井からも雁木はほとんど姿を消しました。昔ながらの風景を懐かしむ人は数多くおられます。