1. 瀬戸内の分水嶺

瀬戸大橋下津井はどこにあるのでしょう。岡山県の海岸線のほぼ中央、緩やかにカーブして海に突き出た下津井半島の内側にあります。

下津井のある瀬戸内海は「備讃瀬戸」(びさんせと)と呼ばれます。むかしの備前・備中の2つの国と讃岐国の間にある瀬戸内海という意味です。実はこの備讃瀬戸、ある意味では広大な瀬戸内海の中心になるのです。

今から約2万年前の氷河時代、海水面はいまから約130m低く、瀬戸内海には広くは陸地でした。瀬戸内の海底は東西のはしに向けに緩やかに傾斜する斜面だったのですが、その東西分かれ目となる分水嶺は現在の備讃瀬戸西部にありました。

このため、今でも満潮の時、豊後水道と紀伊水道からの上げ潮が出会うのは備讃瀬戸になるようです。

下津井はそんな備讃瀬戸でも古来最も賑わった港のひとつで、わたしは「備讃瀬戸の海の首都」と勝手に思い込んでます。